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希学園講師コラム のぞみの広場

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動物園へ行こう

No.7 2011年01月04日
希学園 理科講師 飯澤 飛鳥


 あけましておめでとうございます。今年も健康に過ごし、さらなる飛躍を目指しましょう。
さて、季節外れではありますが、皆さんは動物園は好きですか? 私は博物館や水族館などに訪れるのが好きですが、中でも動物園が一番大好きです。子どもっぽい、 臭い、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ちょっと待った。理科を勉強した経験や、成長して身につけた観察力を活かせる楽しさが、動物園には詰まっています。ここで、動物園の魅力を熱く(?)語ってみたいと思います。


 少し前まで動物園といえば、狭いオリの中に動物が閉じこめられている、いつも動物が寝ている、といった場所もあったかもしれませんが、近年の動物園では、動物も来園者も楽しめる工夫が多くなされています(北海道の[あさひ][やま]動物園が特に有名ですね)。この工夫について2つ紹介します。
まずは、動物が楽しく幸せに暮らすこと、つまり、飼育されている動物が退屈せずに暮らせるようにしてあげる「環境エンリッチメント」というものです。例えば、エサの時間に決まったエサをあげるのではなく、開園時間内に、動物を一旦獣舎に戻します。その間に飼育員さんが展示施設の中のいろいろなところにエサを隠し、作業が終われば動物を展示施設に戻します。動物は従来ならやることがなく寝るしかなかった時間を過ごす代わりに、エサのにおいを頼りに、展示施設の中を歩き回り、狩りの気分が味わえます。
2つ目の工夫は、動物が自然で生活する環境に近い環境で飼育し、動物を見せるだけではなく、その動物の持つ個性を引き出しお客さんに見せる、という考えに基づく「行動展示」と言われる展示法です。さきほどのエサの例では、来園者は動物がエサを探してまわる、野生の生活に近い活き活きとした姿を観察することができます。首都圏近辺の動物園でも、各動物園で工夫をこらしており、のびのびと個性を発揮している動物をたくさん見ることができます。


 では、上野動物園での工夫の例を挙げてみます。
「ゴリラとトラの森」では絶滅が心配されるスマトラトラが、ガラス1枚隔てた向こうに、自然に近い環境の中で飼われています。運がよければガラス越しに迫力あるトラを見ることができます。特に小さい子どもがいると、興味ありげに前をうろうろしているように見えますが、はしゃぐ子どもが気になるのでしょうか、それとも…!?
ユーラシアカワウソの展示では、カワウソが泳ぐプールと透明な小箱を、透明なパイプがつないでいます。透明な小箱はエサを与える場所で、来園者のすぐ近くに設置されています。エサの時間になり、飼育員さんがその小箱にエサを入れると、カワウソが透明なパイプの中を通ってエサをとっていくかわいらしい姿が間近で見られます。
また、ホフマンナマケモノの展示では、展示施設の上部に1つの大きな穴があります。ナマケモノは展示施設を抜け出し、その穴から近くの木まで散歩することができる仕組みになっています。当然、ナマケモノが穴から抜け出した場面に出くわした人は、施設の中よりずっと近くでナマケモノを観察することができます。これは、ナマケモノが地上に降りない性質を利用したもので、逃げる心配はないそうです(ナマケモノを見ていると、逃げたところで遠くには行けないし、人に危害を与える心配もなさそうだと思います)。
  他にも、オオアリクイやアイアイのエサの食べ方が来園者からよく見えるように考えられているなど、見所がたくさんあります。


 [][]動物公園は、東京の郊外に位置するだけあって大変な広さです。たくさんの展示施設に動物を紹介するパネルがついていて、勉強になるだけでなく飼育員さんの愛情も伝わり、じっくり見てまわると、1日あっても足りず、私はよく坂の一番上にあるコアラの展示に行くのをカットしてしまいます(頑張って行っても食べているとき以外は寝ているだけです…なぜいつも寝ているのかも、パネルで説明しているので、納得はできるのですが)。
多摩動物園の目玉の一つが、「ライオンバス」です。広い敷地にライオンが飼われており、普通は上から眺めますが、ライオンバスはサファリパークのように、バスに乗って敷地内に出ます。バスからは生肉が出てきて、ライオンがエサを取りに来る様子が間近に見られます。
多摩動物園で興味深いのは、この文章のはじめのほうであげた、「環境エンリッチメント」の研究です。ここのオランウータンは道具を使うなどして有名で、テレビにもたびたび出演(?)しています。展示施設の壁には、オランウータンが描いた絵や、いろいろな道具を与えたときの様子など、所狭しと貼られています。以前、寒い日に私が行ったとき、外の展示場に麻袋をかぶって日向ぼっこをしていたのが印象に残っています。手袋を与えると、破いて遊ぶ以外に、手にはめるオランウータンがいたそうです! 他にも、高いところを木を伝わるように伝っていく姿が下から見ることができる「スカイウォーク」など、たくさんの工夫がなされています。
チンパンジーの施設でも、人工蟻塚を設置したり、自動販売機のようなものが置いてあったりと、動物に退屈させない工夫がなされています。ここで、とても印象深いものを見ました。ゴールデンウィークの時期に訪れたときです。チンパンジーの施設では、鯉のぼりを飾っていたのでしょう、ぼろぼろになった鯉のぼりが落ちていました。ここまでは、あ〜あ、やっちゃったか、という感じですが、よく見ると、ピンクの布を首に巻いているチンパンジーがいます。チンパンジーを見ている私の首にはピンクのストール(薄手のマフラーのようなもの)が。向こうにもストールを首に巻いている女の人が多数います。首に布を巻いた人間が毎日毎日入れ替わり、チンパンジーを眺めていたはずです。おそらくピンクの布をつけたチンパンジーにとっては、鯉のぼりより、自分を見に来ている人間たちの様子の方が興味深く、真似をしてみたのでしょう。


 どうです、楽しそうでしょう? 動物園に行きたくなってきましたか? かっこいい、かわいいだけではない、動物たちの魅力にぜひ 触れてみてください。
最後に、動物園は「生きている図鑑」として楽しませてくれます。しかし、動物園にいるような種類の動物でも、世界各地では、自然破壊のために絶滅寸前に追い込まれているものも多く、すでに絶滅しているものさえいます。このため、各動物園で連携を取り、動物を交換し合い繁殖させるなどの計画が進められています。うまく繁殖が成功すれば、自然環境にかえす動物を育てることができるかもしれませんが、環境が破壊され続ければ、かえす場所がないどころか、絶滅する動物は増える一方です。
環境破壊という大きな課題の前に、個人個人が何ができるかはわかりません。しかし、来園者がいろいろな動物の個性に触れることで、「自然環境から野生動物がいなくなる」ことについて少しでも知り、考えるきっかけになるのもこれからの動物園の役割の一つではないかと思います。

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