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希学園講師コラム のぞみの広場

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一陽来復

No.86 2018年12月02日
希学園 国語科講師 藤川 こず恵


 日が落ちるのが早くなり、寒さも日ごとに増してきました。空気も乾燥し、体調を崩しやすい時期ですね。
 受験生の皆さんは、そろそろ受験が始まる人もいますね。いよいよ受験本番です。体調管理がますます重要になってきます。
 目の前の試験や、やるべきことに集中しなければならないのは勿論ですが、視野が狭くなっては本末転倒です。少しここで暦を見て、昔からの行事に思いを馳せてみましょう。

 「冬至」はみなさんもご存じですね。1年で一番昼の時間が短い日であると理科でも習ったのではないでしょうか。では、この日に縁の深い食物は何でしょう?
 答えは、「かぼちゃ」、「ゆず」です。冬至が近づくとスーパーなどでは「かぼちゃ」や「ゆず」が並びます。家の人と一緒に買い物に行ってみてください。かぼちゃは食し、ゆずは湯船に浮かべます。「ゆず湯」ですね。
 では、なぜ「かぼちゃ」や「ゆず」が冬至に関係あるのでしょうか?

 冬至は先ほども書いたように、1年で一番昼の時間が短い日です。ということは、暗い時間が一番長い。昔の人は冬至を「陰」が最大で「陽」が最小の日だとし、この日を境に「陽」が増していき、運気が上がっていくと考えたようなのです。
 ですから昔の人は、冬至から運を上げていくぞ!と考えたのでしょうね。悪いものを遠ざけようと香りの強い「ゆず」湯に入って邪気を祓い、「ん」のつく食べ物を食べることで無病息災を願い「運」をつけようとしたといわれています。これが「かぼちゃ」です。
 あれ?「かぼちゃ」には「ん」がついてないぞ!と思ったそこのあなた。まだまだ甘いですね。かぼちゃには別の名前があるのです。知ってますか?わからない人は、さぁ今すぐにでも、お家の人に聞いてみてください。次の行で、答えを出しますよ。

 答えは「なんきん」です。これでわかったでしょう。なんと「ん」が二つもついています。無病息災と運気を上げる食べ物として、冬至に食べられてきたのです。
 実は他にも「ん」が二つつく食べ物があります。
 「冬至の七種(ななくさ)」といって、なんきん(南瓜)、れんこん(蓮根)、にんじん(人参)、ぎんなん(銀杏)、きんかん(金柑)、かんてん(寒天)、うんどん(うどん、饂飩)です。そのなかでかぼちゃが特に食べられてきたのは、栄養価が高く、病気の予防に良いとされていたからのようです。

 受験生の皆さんも、ここからが大切な時期です。昔から受け継がれてきた験担ぎにあやかって、かぼちゃ(なんきん)を食べて「運」を上げ、元気に戦いを乗り越えていきましょう!

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