「ノートをとる」ことの重要性

「ノートをとる」ことの重要性
「ノートをとる」ことの重要性

希学園では、ノートをとることが学力をはじめとする様々な力を向上させることにつながると考えており、ノートをとる力を向上させる取り組みを行っています。
ノートをとることの目的や注意点をふまえて、ノートをきちんととるようにしていきましょう。そして、そのノートを上手に活用し、どんどん力をつけていきましょう!

「ノートをとる」ことがなぜ大事?

「書く力」を鍛えられる!

1:板書を真似して書く

先生が黒板に書いたものを真似して書きましょう。その中で、上手にまとめながら解く力が鍛えられていき、複雑な問題でも、高い精度で様々なことに気づけるようになっていきます。慣れてくれば、自分なりに工夫して書くことも効果的です。さらなる整理力向上につながります。

2:話を聞きながら、短時間で手早く書く

先生の話を聞くこと、ノートをとること、どちらも大切です。考えながら作業することは、難問を解く上で必ず求められるスキルです。また、それらを両立させるためには、短時間でノートをとる必要があります。それによる書くスピードの向上も、テストでも役立つものです。

「理解の質」を高められる!

1:仕組みや理由まで書き留める

ただ答えを覚えるだけでは、理解したとは言えません。仕組みや理由を書いて確認することで、単なる暗記にとどまらない、本質からの正しい理解が可能になるのです。

2:自分の考え方も残しておく

授業内で問題を解いたとき、それが間違っていたとしても消さずに残しておきましょう。先生の解き方と比べることで、自分が間違いやすいところ、注意すべきところに気付けるようになります。

3:書いたノートを後で読み直す

宿題として自分で問題を解く前後にノートを読み直すことで、より実践的な記憶の定着が見込めます。また、板書されなかった話までメモしておけば、さらに複合的な理解も期待できます。

「いいノート」とは?

「いいノート」とは?

1:見やすいノート

そんなの当たり前だ、と思えたらすばらしいですね。でも時には「写して終わり、もう見ない」なんてこともあるのではないでしょうか。または「頑張って写したけれど、お家で見てみたら何がどうなっているのか分からない…」なんてことも。これではせっかく写したノートがもったいないですよね。
当然のことですが「見やすさ」を意識するのは、とても大事なことなのです。

「いいノート」への第一歩(低学年のお子さまの保護者の方へ)

低学年では、沢山の板書を写すということはあまりないかもしれません。そんな低学年のお子様にも気をつけていただきたいことの1つに、「マスの中にきちんと字を書く」という作業があります。これは子供たちにとって意外と困難なものです。実際に書いてもらうと一目瞭然です。
マスの中に見やすく書くことは、正確な作業力を鍛え、ミスの予防にもつながります。近年の中学入試、ひいては社会で求められる論理的思考力・表現力は、このような工夫や気配りをする中で鍛えていくことができるのです。

2:授業の内容を他の人に説明できるノート

これは中々ハイレベルです。人に説明するというのは、実はかなり難しいことです。そのノートを見て説明がうまく出来たなら、良い理解が出来ているという証拠なのです。

3:自分専用の教科書・参考書として使えるノート

最後はかなり発展的な内容です。「授業中に写して、その日の復習に使う」、これが基本的なノートの役割です。しかし、どんな科目も毎回の内容が少しずつ他の回とも繋がっていることを考えると、それだけで終わるのは少しもったいないかもしれません。問題を解いたり復習したりする中で、気づいたことや困ったことについて書き足していけば、そのノートは“あなただけ“の教科書・参考書になるでしょう。

ノートをとるときのNG集!

1:きれいなノートを書こうとしすぎる

・必要以上にペンを何色も使う。図やグラフを必要以上にていねいに書く。
・ノートをきれいに書くことに必死になる。
→授業の内容が頭に入らない。重要な話を聞き逃す。
→情報の記録に漏れが生じ、記憶の定着にも影響が出る。

2:複数の科目で同じノートを使う

・後で必要な情報を探すときに時間がかかる。

3:間違った解答や考察を消して書き直す

・間違いを消す。
→復習時に、「自分が理解していない部分」「以前なぜ間違えたのか」がわからない。
→問題への理解を深め、同じ間違いを繰り返さないために、誤答はそのまま残す。

・優秀な生徒ほど間違った解答は消さずに、復習の材料として活用している。

えんぴつとシャープペンシルはどっちがいい?

自分に合ったものでOKですが、それぞれの特性を知り、成長に合わせて使っていくとよいでしょう。

(1)用途別

【鉛筆】
書き心地が安定、濃淡の表現が簡単→イラスト作成や文字の練習

【シャープペンシル】
芯が細い→細かい文字

(2)筆圧

【鉛筆】
力を入れて文字を書く人→芯が太くて折れにくい

【シャープペンシル】
筆圧が弱くて文字をはっきりかけない人→比較的、安定してかくことができる

(3)機能性

シャープペンシルには、手が疲れにくくなる構造や、書きやすさをサポートする仕組みを採用しているモデルが多いので、文字やイラストを長時間書く際におすすめ。
字を書く練習をする低学年には鉛筆がおすすめ。きちんと字を書けるようになったら、シャープペンシルでもよいでしょう。

希学園で行っている取り組み

希学園では、ノートのとり方に特化した資料や動画を配信しております。
教科ごとに、良いノートの見本やとり方の注意点などを具体的に見られるようにすることで、より上手にノートをとる力を身につけられるようにしています。
また、授業終了後に担当講師や職員がノートをとれているかどうかを確認するなど、ノートチェックについての取り組みも始めております。
きちんととれていない場合は、具体的な改善方法を伝え、次回に確認をします。
また、きちんととれている場合に褒めることはもちろんのこと、さらにより良いノートのとり方を提案することで、ノートのとり方が日々進化していきます。
今後、ノートをとる力をはじめとするさまざまな力を向上していただけるように、さらなる取り組みを行ってまいります。

保護者の皆様へ

ノートをとるということは、大人になってからも求められるスキルの1つです。賢い人はノートをとらないという都市伝説のようなものがありますが、あれはまったくのでたらめであり、賢い人ほどしっかりとノートをとるものです。その証拠に、世の中には、「東大生のノートのとり方」という類の書籍が氾濫しています。日本で最も難しいといわれる東大理Ⅲクラスでも、ほとんどの生徒がきちんとノートをとっており、ノートを全くとらずに理解できる人などは、理Ⅲクラスでもひとりいるかどうかというレベルだそうです。小学校で、成績が優秀な子がノートをとっていないケースもありますが、それは学習レベルがそれほど高くなかったり、既に先取りをしていたりするからであり、希学園という集団の中でノートをとらないということは、他の塾生からどんどん遅れていくことに他ならないのです。
同じくらいの能力を持っているのに成績が全く異なる生徒がいる場合、その根本的な原因の1つとして、ノートをきちんととれているか否かをあげることができます。そして、これは志望校の合否を分ける最も大きな要因の1つとなります。
ノートもとらずにしゃべる子と、真剣にノートをとる子には雲泥の差があります。「授業中にノートをとる=聞く・見る・書く」と思いがちですが、見たものを一時的に記憶して書くことは、覚える第一段階になるのです。また、見やすく書く=整理整頓ができる子は、論理的思考ができるようになります。もちろん、単純に書くスピードも上がります。
以上のように、(もちろん、読める字で)ノートがとれるかどうかはとても重要であるということです。
ぜひノートをとることの大切さをお子さまに伝えていただきたく思います。

お問い合わせ

お問い合わせ

0120-933-223

【受付時間】10:00~18:00
(GW・お盆・年末・年始を除く)

各種お問い合わせ窓口はコチラ