
「希学園といえば灘中」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。灘と名のつく特訓は小1からあり、実際に入塾してみても、小6の夏期合宿は灘コースだけ別、秋からはベーシックも灘コースだけ別になり、まさに「灘か灘じゃないか」(ローランドみたい笑)という雰囲気があります。では、そんな希学園で、「もしかしたらうちにも灘中挑戦の世界線があったかも?」と思うポイントが3つあるので、まずはそちらを紹介します。
1.早く始める。
2.テストを大切にする。
3.灘中以外の第一志望校を見つける。
1.我が家は小4の2月入塾でしたが、最初はベーシック国語と最高レベル演習算数の2科目受講でスタートしました。小4プレチューターの竹見先生に「もっと上を目指しましょう!」と勢いよく言われて、すぐにベーシック理科を追加したものの、出だしの節約が響いて最高レベル演習理科の受講資格(偏差値55)がなかなか得られず苦労しました。また、ベーシック算数も小5からの受講だったため、計算力は最後まで怪しいままでした。やはり早く始めて損はないです。
2.小5ではベーシック3教科と最高レベル演習算数、最高レベル演習理科の5科目を受講しながらラグビー・テニス・クラシックバレエ・相撲をそれぞれ週2回ずつと囲碁や書写やクッキングも習うなど、とにかく忙しい1年でした。小5プレチューターの能勢先生が感心して(あきれて?)いました。日曜日の午後に公開テストや習熟度確認テストがありましたが、午前中は必ず早朝からラグビーをしていたので、テスト時は疲れていて時には寝落ちしてしまうことも。小5秋の面談時は公開テスト3か月平均偏差値が53で、灘中なんて話題にものぼりませんでしたが、公開テストが午前中になっただけで平均偏差値は61になりました。結果が出ると本人のモチベーションも変わるので、テストは万全の体調で臨むのがいいと思います。
3.これが一番のポイントだと思いますが、我が家は兵庫県在住で、難関校と言えば灘中か甲陽学院中かを選ばなければならないと思っていました。ところが、小6になっていざ中学校見学に行ってみると、県外にも通いやすくてレベルが高く、かつ入試日程がかぶらない学校がいくつかありました(小5の間は土日に習い事が詰まっていました)。「絶対合格!」とは言っても3人に2人は不合格になる灘中、他にも行きたいと思える学校に出会えると心置きなく挑戦できるかもしれません。
以上、これから志望校を決められる方はぜひ参考にしてほしいと思います。
さて、それでは我が家に何か悔いがあるかと言えば実はそうではなく…。やさしくて争うことが嫌いで、入試2日前に骨折(本人の体験談に記載)するような超絶不器用な息子には古風で穏やかな甲陽学院の校風がぴったり。「祖父母宅から徒歩3分の中学校へはおばあちゃんのお弁当を持っていってもらおう」とか、「自宅から車で10分の高校へは雨の日は送ってあげよう」とか、「本人の努力次第で校内で上位が狙えるのではないか」とか、すでに夢は膨らみ、もう他は考えられないです(笑)。コース選択をする時、最初は灘コースに入って鍛えてから甲陽学院コースに変更する方法もあると聞きました。でも、説明会に出たときに「うちは全員合格が目標、特に最初から甲陽学院コースにいる子は絶対合格させます!」とおっしゃったのを聞き、この先生方に最初からお任せした方が良いと直感的に思いました。初めての志望校別特訓の日、息子は「厳しかった~! 楽しかった~!」と顔をキラキラさせて帰ってきました。それまで漠然と勉強してきたけれど、初めて明確に目標ができた喜びだったのか、この日が希学園3年間の中で一番いい顔をしていました。そして、特にコース統括の三倉先生の「自称:理系男子に刺さる話」が息子に刺さりまくりで、「三倉先生のクラスから外れないようにテストの成績を調整したい」と言い出した程です。甲陽学院コースでは1年間本当に楽しく、たまに大コケするものの(直前のプレ甲陽学院中入試国語26点など)大きな悩みもなく、トークルームに初めて投稿したのは入試の合否結果でした(チューターの竹野先生ごめんなさい)。きっと、もしすべてを最初からやり直すとしても、やっぱりここにたどり着くような気がします。甲陽学院コースで過ごした時間と一緒に闘った仲間(多くはこれから同級生になります)は、人生の宝物です。
入試の1週間ほど前、「緊張する?」と聞いた私に息子は「何で? 毎日同じことやってるのに」と不思議そうに聞き返しました。毎日毎日、希学園で甲陽学院型のテストゼミを受けていたからです。そして、入試当日の朝は「さあ、今日は第13回だ!」と言って嬉しそうに笑いました。私にはその意味がすぐにわかりました。日々のテストゼミだけでなく、この1年間で甲陽学院コースではプレ甲陽学院中入試3回・甲陽学院中入試実戦テスト9回と全12回の模試がありました。今日はその13回目だと言うのです。入試は息子にとって、完全に「日常」になっていました。前日の電話で、甲陽学院の先輩でもある横井先生が「会場に到着したらもう勝っている」と言ってくださったのですが、私も「13回」という言葉を聞いて「無事に連れて行けば合格できる」と確信しました。いつもと違うことがあるとすれば、それは痛み止めの薬を飲んでいたことくらいでした(笑)。
希学園での3年間、うちは本当に塾でしか勉強しませんでした。特に入試対策期に入ってからの自宅学習時間はゼロです。「骨折は受験の神様が与えた罰なのでは?」と思ったくらいです。約束はただ一つ「塾で決められたことはやろう」で、そのため私も希学園のことにはほぼノータッチでしたが、宿題プリントの保護者コメントらんだけは書き続けました。特に志望校別特訓の保護者コメントらんの大きさには絶望… (笑)。書くことがなくて、テストの点数を聞いたり塾での様子を聞いたり(聞かなければ本人からは何も話しません)、結果的にはこのらんが親子をつなぐコミュニケーションの場となりました。そして、返却されたプリントには毎回必ず先生からの温かいお返事が書かれていて(3年間のすべてのプリントに!!)、本当にいつも頭が下がる思いでした。
希学園生活で息子には目標がありました。
1.学園長杯争奪テスト大会でグループ1位をとること。
2.テストの成績優秀者に名前を載せること。
3.0組になること。
「一度でいいから達成したい」と願った3つの目標は、まだベーシック3組だった当時には到底手の届かないものでした。でも、最後の学園長杯争奪テスト大会で1位の盾をもらい、ラストチャンスの12月公開テストで初めて理科6位で名前を載せ、最終所属クラスが初めて0組(しかも0A)になりました。塾でしか勉強しなかった息子ですが、小6では最高レベル演習国語も加えて受講できるすべての講座を取り、夏期早朝サポートルームも秋のさらなるサポートルームも毎日参加し、欠席した授業は他教室で振替し、志望校別特訓はラグビーの試合会場からもZoom参加しました。そして、最後に自分だけのとても小さくてとても大きな目標達成をつかみ取りました。正直に言うと、「〇〇 〇〇(氏名)6希0A」と書かれた受験票(最後の模試)を見せてもらったとき、私は志望校合格よりも嬉しかったです。希学園の卒業証書をもらったような気分でした。それと同時に、「目標というものは設定して近づこうとすれば、もしかしたら達成できるものなのかもしれない」とこの歳になって教えられた気がしました。
ここまで書くととても優秀な息子のようですが、何せ甲陽学院コース内でしか勉強していないので併願校対策は全くできておらず、前受校は合格したものの得点は振るわず、併願校は1つ不合格になっています。受験はそんなに甘くない! 希学園で得られなかった「自学自習の習慣」が今後の中学校生活の課題になることは間違いありません。これからも、目標を持ち続けて頑張ってほしいです。
我が家には、京都大学農学研究科を卒業した長女、甲陽学院中に入学する長男のほかに希学園新6年生になる次女がいます。社交的でよく気が利き、おそらく一番世渡り上手になるであろう末っ子ですが、お勉強は大の苦手。小5の1年間はずっとベーシック9組(一番下のクラス)にいました。驚いたことに、その9組は十数人と最も少人数の部屋割りで、各教室のベテランの先生方が授業を担当されていました(若い先生もいい先生ばかりですが)。そして、あの合格速報のチラシには1人も載らないかもしれない子たちのために、日々手厚いサポートが展開されているのです。娘の×ばかりの宿題プリントには、兄のプリント以上にたくさんのコメントや指導が書きこまれていて胸が熱くなります。「希学園といえば灘中」と思われている希学園の、本当の姿がそこにはありました。
末っ子には中学受験は向いていない。でも我が家は中学受験を、希学園を選びます。それは、目標に向かって歩むことの苦しさ、楽しさ、素晴らしさを姉・兄と同じように知ってもらいたいからです。娘は1人では問題を解くことができません。「最高の伴走者」である希学園と共に、3度目にして初めて親も一緒に走ってみようと思います。今まで大変お世話になりありがとうございました。そして、最後の1年もどうぞよろしくお願いいたします。
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