私に足りなかったもの

私に足りなかったもの

神戸女学院中学部

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 この春、私は念願の神戸女学院中学部に入学します。
 そこで希学園で歩んだ合格までの私の4年半の道のりを振り返りたいと思います。

〈2年生〉
 8月に入塾テストを受けて9月より入塾しました。入塾の理由は一人っ子で週末が退屈だったからです。土曜日に最高レベル演習の算数と国語を受講することにしました。それ迄小学校以外の勉強をしたことのなかった私。最初の公開テストの偏差値は、算数33.79国語42.99でした。小学校では習ったこともないような難しい内容に困惑しながら授業を受けていました。国語は西川先生、算数は木原先生でした。授業は楽しかったけれど、公開テストや復習テストの成績は毎回すごく悪かったです。

〈3年生〉
 最高レベル演習算数と最高レベル演習国語を引き続き受講しました。
 成績は相変わらず悪く、全く自信のない私を見て、父が「計算しようか」と提案し、毎朝父と計算の競争をすることになりました。希学園からもらった「基礎計算問題集」を毎朝一枚ずつ父と競争しました。最初は父に毎回負けていましたが、3年生の終わりくらいには段々父に勝つことも増えていきました。少し自信がついたのか、同時に算数の成績も上がってきました。国語は相変わらず悪かったです。

〈4年生〉
 ベーシック算数・国語と最高レベル演習算数を受講しました。プレチューターは花﨑先生でした。
 算数の成績が段々上がってきて、公開テストで一番いい時は偏差値64くらい取ることができるようになってきました。また、4年生から始まった計算大王も父と毎朝10分の計算のおかげで上位を取ることができるようになりました(ちなみに、この後受験まで父と毎朝10分の計算は続き、6年生では父に負けることは殆どなく、計算大王で自己ベスト48点を取ることができました)。しかし国語は相変わらず低迷。復習テストは平均点より常に20点~30点は低く、当時の私は典型的な算数型だと思っていました。だから国語が難しいと言われている神戸女学院中は無理だろうと思っていました。

〈5年生〉
 ベーシック算数・国語・理科、社会特訓、最高レベル演習算数を受講しました。プレチューターは沖先生でした。ベーシックのクラスはPC2、社会特訓は7組からのスタートでした。2月に新型感染症感染拡大の影響を受け、3月から学校が休校になって暇になったので、空いた時間に本を読むようになりました。読書はそれ迄苦手だったのですが、読みだすと面白く何冊も読みふけりました。また幼いころから空想で物語を作ることが好きだった私は小説を夢中になって書くようになりました。そのおかげか、国語の点数が少しずつ上がってきました。
 5年生になって理科と社会を始めたので、宿題が増えて、こなすのが困難になってきました。最高レベル演習算数は最初1組でスタートしましたが、難しくて段々ついていけなくなり、7月には復習テストの平均点より30点も下回ることが4回続き、とどめの40点で「もう無理」と思い、やめることにしました。そのおかげで土曜日が空いたので、宿題をしっかりとこなすことができました。今から思えば私にはこの判断は正しかったと思います。
 この月、ベーシックのクラスがPC2からPC1に上がることができました。でも私はこの時、間違い直しとわからない問題の質問をすることができませんでした。それは、質問して「こんなこともわからないのか」と先生やクラスのみんなに思われることが恥ずかしくて嫌だったからです。今から思えばいらないプライドでした。
 11月、勉強に対する姿勢が悪く、親が沖先生に相談。三者面談となりました。沖先生には間違い直しの必要性と質問することの大切さを教えていただきましたが、それでもなお実行できずにいました。

〈6年生〉
☆春☆
 ベーシック算数・国語・理科、社会特訓、志望校別特訓を受講しました。クラスはPC1からのスタートでした。志望校別特訓は最初洛南高附属・西大和学園(女子)コースを受講していたため、チューターは小谷先生でした。まだ質問できていない私を見て、親が松田先生、三倉先生、齋藤先生の宿題プリントに「全く質問をしません。なんとかしてください」という内容のコメントを書き、松田先生と三倉先生からは直接呼び出され、齋藤先生にはチューターに連絡されました。そして22時過ぎに小谷先生と親と西宮北口教室で三者面談しました。小谷先生からも沖先生と同じようなアドバイスを受け、さすがに心を入れ替えなければヤバイと思った私。翌日から実行に移すことができるようになりました。沖先生、小谷先生、私のいらないプライドを打ち砕いていただいて、本当にありがとうございました。
 当時の私は、洛南高附属中を第一志望にしていましたが、距離が遠いこともあり行きたいという熱い気持ちがあまりなく、どちらかといえば4年生の時にオープンスクールで見学した神戸女学院中の方が気になっていました。そして4月、神戸女学院コースに変更を決意。チューターは竹見先生に変わりました。5月に最初のプレ神戸女学院・四天王寺中入試があり無事合格。
 この頃、私の成績は国語と社会がよく、算数は普通、理科が凄く悪いという典型的な国語型に変わっていました。社会特訓のクラスは、5年生の最初は7組でしたがこの頃は0組~1組を行き来するようになっていました。

☆夏☆
 国語は安定して良い成績が続いていました。そして7月公開テストで国語が7位で初めて成績優秀者に載りました。あんなに悪かった国語で載ることができ、嬉しくて涙が出ました。でも、算数と理科が低迷していました。
 夏休みの第2回プレ神戸女学院・四天王寺中入試も無事合格。ただ、理科が異常に悪かったです。
 そして迎えた夏休み明けの9月の合否判定テストで、国語の偏差値49を取ってしまいました。7月の公開テストで国語の偏差値69だったのに、たった2か月で20も下がるというこの現実をどう受け止めたらいいのかわかりませんでした。この頃より希学園から神戸女学院中に進学した先輩たちが、志望校別特訓の時に来てくれて、学校での楽しい生活を話してくれたり、受験のアドバイスをしてくれたりしました。それによって私の神戸女学院中に合格したいという気持ちはどんどん強くなっていきました。

☆秋☆
 11月になっても国語は低迷を続け、代わりに算数が上がってきました。どうすれば下がった国語の成績を上ればいいのかわからず竹見先生に相談しました。
 私「先生2か月で国語の偏差値が20も下がることがあるのでしょうか?」
 竹見先生「国語は簡単に成績が上がる科目ではないけれど、簡単に下がる科目でもないで」
 私「じゃあ、どうすれば国語の成績をもとに戻せるのですか?」
 竹見先生「・・・・。気合いでいけえええええ!!!!
 私「え、えっ!?
 「うそ? ここは道場か? 学習塾ではなかったのか? そんな抽象的な…。もっと具体的な改善策を!」と思いましたが、次の瞬間、「いや、私に足りなかったのは何が何でも点数を取ってやるという気合いかもしれない」と思い直し、とにかく気合いで頑張ろうと心に誓いました。

☆冬☆
 入試対策期に入りました。神戸女学院コースの国語は難しく、相変わらず低迷していた為、私は竹見先生に何度も質問しては叱られ、半泣きになりながらも何度も何度も質問しました。プライドをかなぐり捨て、まさに気合いでいったと思います。そして質問して大事だと思ったことは、メモ帳にまとめて試験の時には実践するようにしました。その甲斐あってか、お正月の最後のプレ神戸女学院中入試では、国語で5番。全体では6番を取ることができ、合格判定でした。9月以降下降気味の成績が、最後で上り調子になったことで自信につながりました。

〈入試〉
前日 おやすみコール
 小方先生が「三波春夫でございます」と冗談(モノマネ?)を言ってきました。おかげで緊張していた私の気持ちはだいぶほぐれました。

神戸女学院中学部入試 1日目
 国語;思ったよりは簡単。
 算数;難しかった。
 理科;・・・?
 社会;普通。

神戸海星女子学院中学校入試 B日程
 国語;普通。
 算数;普通。
 →合格

神戸女学院中学部入試 2日目
 体育実技
 ハンドボール投げ;あんまりできなかった。
 マット運動の後転;カエルみたいになった。
 バスケットボールシュート;2回。
 二重跳び(人生で初);3回(やったぜ!)。
 →合格

神戸大学附属中等教育学校入試
 言語表現;難しかった。
 数理探求;簡単。
 市民社会;普通。
 →不合格

 神戸女学院中の結果は、神戸大学附属中の入試が終わって迎えにきてくれていた親から「合格です」の画面を見せられ知りました。嬉しさのあまり、その場で泣きました。そしてすぐに竹見先生に電話で伝え、先生も一緒に喜んでくれました。この一瞬のために今迄頑張ってきたのだと思いました。この日のことは一生忘れないと思います。

 受験を終えて今、私に足りなかったもの3つを克服することができたことが合格につながったのではないかと思います。それは、①自信→毎朝10分の計算を1日もさぼらず継続することで取得できました。②いらないプライドを捨てること→沖先生と小谷先生との面談で気づくことができました。③気合い→気合い入りまくりの竹見先生を見て肌で感じ取りました。

 私は、希学園でたくさんの先生に教わり、たくさんの友だちと出会い、共に切磋琢磨し、勉強だけではない多くのことを学びました。そして、これからも希学園で学んだことを忘れないように頑張っていきたいと思います。
 最後にお世話になった事務員の、藤井教室長、尾高さん、尾崎さん、中瀬さんありがとうございました。そしてお世話になった先生方、木原先生、菰田先生、学園長、森匠先生、花崎先生、森下先生、岳川先生、留川先生、西尾先生、木村先生、森祐子先生、丸山先生、民野先生、藤原先生、水川先生、湯川先生、大和先生、松田先生、三倉先生、齋藤先生、山添先生、江見先生、洛南高附属・西大和学園(女子)コースの西川先生、田中先生、小谷先生、神戸女学院コースの三上先生、沖先生、津川先生、小方先生、十河先生、
 そして大大大好きな竹見先生!!

 本当に本当にありがとうございました!

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