一念天に通ず!!!

一念天に通ず!!!

灘中学校

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〈1年生~3年生〉
 1年生の12月に希学園に入塾しました。入塾当初は空手やプール、英語、野球やピアノなどの習い事もしていました。いずれも自分を成長させてくれたと思います。週末には家族で日本各地の名城を巡ったり、長期休暇には海外で見聞を広めたりしました。
 希学園ではとりわけ山田(慶)先生の授業が面白く、今でも記憶に残っています。家庭では灘クラブ特訓の国語のテキストに載っている興味深い素材文を見つけては、それに関連する本を買ってもらい、じっくりと読んでいました。振り返れば、この経験が後に国語が得意になった所以ではないかと感じています。

〈4年生〉
 4年生になると毎回の公開テストの後に実施される「希学園算数計算大王」認定試験を楽しみにしていました。この試験ではスピードと精度を両立させなければなりません。僕は計算の精度については自信があった一方、スピードについては課題がありました。そこでスピードを上げるよう意識して取り組んだところ、4年生から6年生まで3年連続計算大魔王に認定されました! 素晴らしいトロフィーをいただき嬉しかったです。
 8月に行われた学園長杯争奪テスト大会では、3位の盾をいただきました。この大会では入賞すると盾やトロフィーがもらえます。是非皆さんも楽しみながら頑張ってほしいと思います。
 また、この頃実施された全国統一小学生テストで50位以内に入り、東京での決勝大会への参加切符を手にしました。結果は全国8位となり、賞品としてiPadをいただきました。それを使って疑問点を調べるなど、主体的に学ぶツールとして今でも愛用しています。

〈5年生〉
 プレチューターは森下先生になりました。森下先生の授業はテンポがとても速いので必死に聴かないと取り残されてしまいます。ですが、何とか食らいつくことで確実に実力は伸びました。自習時間には1人ずつ灘プリントの解説をしてくれます。厳しくもわかりやすい解説で、問題に対する理解を深めることができました。
 国語要覧[語句編]確認テストでは、国語要覧を読み込んだ結果、1回の96点を除き全て100点を取ることができました。その1回が悔しかったので、間違えた漢字は今でもはっきりと覚えています。
 5年生最後のプレ灘中入試で総合10位以内に入り、6年生から始まる灘中トップ合格養成講座の受講資格を得ることができました。

〈6年生春〉
 自慢ばかりで5年生まで終わってしまいましたが、6年生の一年間は波瀾万丈でした。受講講座は、ベーシック国語・算数・理科、最高レベル演習国語・算数・理科、志望校別特訓灘コース、灘中トップ合格養成講座でした。
 チューターは富田先生になりました。谷九教室ではベーシック国語と最高レベル演習国語を担当されていました。とてもユニークでインパクトがあり、かつわかりやすい授業で、先述の二講座が特に楽しみな講座となりました。志望校別特訓の宿題は、量は多かったのですが難度はあまり高くないと感じており、(この頃までは)それほど苦にはなりませんでした。

〈6年生夏〉
 夏といえば夏休み。5年生までとは打って変わって朝から晩まで希学園で勉強漬けの生活を送りました。楽しみといえば、帰宅後に新聞を読むこと。一度体調を崩しましたがすぐに回復し、共に机を並べる仲間たちのおかげでなんとか夏休みを乗り切ることができました。
①夏期激励集会
 「国語を武器とし、理科の水溶液を重点的に克服して日々一意専心、獅子奮迅で努力し、絶対に灘中に合格します!」と壇上で決意表明をしました。初めてのシュプレヒコールをして、改めて合格に向けてのたゆまぬ努力を決意しました。
②灘コース夏期合宿
 楽しみでもあり怖くもあった夏期合宿が始まりました。スピード強化演習では、防げたはずのミスをした場合解答用紙が破られてしまいます。僕は破られこそしませんでしたが、質問するときのルールに反してしまい齋藤先生と松田先生にこっぴどく叱られました。これはそもそも先生の話をきちんと聴いていなかったことが原因だったので、改めるよう強く意識しました。難問耐久力演習では、同じグループの人に難問の解き筋を教えるのは難しかったけれど、問題の本質を理解するのに良い練習になったと思います。

〈6年生秋〉
 秋になると志望校別特訓の宿題が苛烈になってきました。量がこれまでの2.5倍になり、難度も格段に跳ね上がりました。10月からベーシック灘が始まり、志望校別特訓の宿題が回せなくなりつつあったので、10月に泣く泣く灘中トップ合格養成講座を辞めました。そんな中でショックだった事件が起きました。
(事件1)
 それは志望校別特訓での理科の復習テストでした。その前日は充分な復習ができていなかったことは事実です。でも、なんとかなるだろうと甘い考えを捨てきれずにいました。結果は29点。それまでに見たこともない点数です。衝撃を受け、ここから理科の勉強に多くの時間を割くことにしました。すると徐々に成績が上がっていき安定して70点台を取れるまでに回復しました。
 もともと僕はベーシック灘の語句テストでほぼ毎回5位以内に入っていました。そして理科のテストゼミでもあの事件以降合格点に達するようになりました。できなかったことを先生のアドバイス通りに次に繋げようとしたことが功を奏した形です。

〈6年生冬〉
 志望校別特訓が終了し、12月終盤から入試対策が始まりました。これまでのベーシック灘と内容はあまり変わらないものの、テストゼミが少し難化しました。
 大晦日特訓では学園長が入試の厳しさをお話されていたことが非常に印象的でした。そして松田先生に合格した先輩方の映像を見せていただき、灘中合格者に憧れを募らせました。
 そして迎えたお正月。この日も勿論休みはなく、最後のプレ灘中入試がありました。ここでまたも事件が起きてしまったのです。
 (事件2)
 プレ灘中入試の結果を見て唖然としました。初めてのC判定不合格だったのです。受験まであと2週間でのこの判定に、本当に合格できるだろうかという不安も頭をよぎりました。ただ原因は、考えるまでもありませんでした。問題の解き方や答え自体はわかっていたのに各教科合計で51点分もミスをしていたのです。問題用紙に合言葉である「都度チェック」と書いたにも関わらず、そのチェックが実行されていなかったことが原因でした。特に算数Ⅰで酷く落ち込む僕を、西川(大)先生や松田先生が励ましてくれました。そこでなんとか前向きな気持ちに切り替え、入試を迎えました。

〈北嶺中入試〉
 初めての入試なので、とても緊張していました。集合場所に入る時に富田先生の姿を見つけ「富田先生だ!」と思っていたら、松田先生が横から出てきてびっくりしました。松田先生の「都度チェックを怠るな」の言葉に気を引き締めるとともに、富田先生からの「いつも通りやれば大丈夫」の言葉に安心感を持って問題に臨むことができました。以下、簡単にそれぞれの科目の所感を振り返ってみたいと思います。
  国語 全体的に簡単。
  算数 一つの大問を除き簡単。
  理科 普通。ただ知識問題が難しかった。
  結果 合格

〈灘中入試1日目〉
 入試のお守りとして、ノートを持って行きました。そのノートには、表紙に「自分の力を信じましょう。灘中絶対合格!」という松田先生からのメッセージが書かれていました。学園長からの最後のメッセージも持って行って読み返しました。お正月のまさかのC判定不合格に一度は自信が揺らぎましたが、先生方からの励ましや自分がこれまでしてきた勉強を思い出し、「いつも通りにやれば絶対に大丈夫」と強く感じました。
 入試は、自分との闘いでもあります。短い期間の中でもう一度自分を信じることができたのが、最後に自分の力を存分に発揮できた理由だと思います。
 コートダジュールでミニ講義を受けてから、いよいよ本番へ。
 国語Ⅰ 和語以外は簡単。70点以上の自信あり。
 理 科 プレ灘中入試に比べれば簡単。佐生先生が直前におっしゃっていた問題が出ていた。
 算数Ⅰ 普通。ただし簡単な問題と難しい問題の差が激しかった。

 この日のおやすみコールで、富田先生に今日の感触が良かったことを伝えると、「その気持ちを明日に引きずってはならない」とアドバイスをもらえたことで、一旦気持ちをリセットして次の日に備えることができました。

〈灘中入試2日目〉
 あまり緊張はしませんでした。
 算数Ⅱ 簡単。平面図形の問題は絶対に全問正解。
 国語Ⅱ 難しい。詩の意味がわからなかった。

 その後、車の中で歌を口ずさみながらリラックスした状態で西大和学園中に向かいました。

〈西大和学園中入試〉
 シュプレヒコールで、木原先生が声を枯らしながらも叫んでくれました。そこで僕も気合いを入れ直しました。
 国語 普通。
 算数 過去問より難しかった。
 理科 簡単。
 結果 合格

 西大和学園中の合否結果は全ての受験が終わった日の午後、美容室で見ました。とてもドキドキしていたので「合格」の二文字を見て安堵感に浸りました。

〈東大寺学園中入試〉
 校庭の端で学園長に激励してもらいました。
 国語 簡単。「入試合格の秘訣」の通りにやるとスラスラ解けた。
 算数 とても難しい。解けない問題があった。
 理科 簡単。希学園で似たような問題に取り組んだことがあった。
 結果 合格

〈灘中合格発表〉
 神木の下でお守りを握りしめ、神様仏様に祈りながら「合格照会」をクリックしました。そして僕の目に飛び込んできたのは、「合格」の二文字。合格しているとわかった瞬間、想像以上の嬉しさと安心感が込み上げてきました。その後岡本教室に直行。厳しい日々を共に過ごしてきた仲間達と紙飛行機を投げ合ったり、黒板に落書きしたりと、最高に楽しい時間を過ごしました。

〈後輩に伝えたいこと〉
 ・試験の休憩時間に答え合わせをしている人もいますが、関わらないようにしてください。
 ・些細なことですが書いておきます。灘中の試験開始、試験終了の合図はブザーです。また、灘中、西大和学園中では一科目が終わるごとに受験生は教室の外に出ます。
 ・直前にアクシデントがあっても気にしないでください。入試結果に全く影響はありません。

〈最後に〉
 僕が灘中に合格できたのは、チューターの富田先生をはじめ松田先生、西川(大)先生、久保先生、齋藤先生、津田先生、佐生先生、江見先生、その他の先生方、事務の方々、そして一緒に勉強をしてきた仲間のおかげです。
 毎日美味しいお弁当を作ってくれ、精神的にも大きな支えとなってくれた母、いつも元気をくれる弟、僕をサポートしてくれた方々、本当にありがとうございました。
 この長い合格体験記を最後まで読んでくださった皆様の合格を、心より祈っております。

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